英語的考え方

以前私が学習者だった時、英語の先生に

「英語的考え方が出来ていない」

と、

どなられたことが何度もありました。

英語で書くレポートも赤ばかり。 本当に泣きました。


英語的考え方

これはすなわち単語のチョイス・・・と言えばよいでしょうか。


最近の日本の英語の参考書、問題集が優秀なので

そのようなことはないかもしれませんが、

たとえば

中学生の頃、difficult もhard も「難しい/大変だ」としか習いませんでした。

どちらにも言い換えが利く単語ではあります。


difficult questions/ hard questions  どちらも可能ですが、前者のほうが自然、

It's difficult to carry this bag because of its weight, 

It's hard to carry this bag because of its weight, こちらが自然。

difficult は心理的または理解に難しいなあと感じるもの、

hard は身体的にきついなあと感じるもの、とでも言いましょうか。

difficult workとhard workの違いもわかりますね。

普通、ネイティブは日常で使い分けているはずですので、一々

考えないわけですけど、時々「君、そりゃ違うだろ」と

明らかに間違っているネイティブも居ることはいます。

それでも相手が理解してくれる(ふり)のが寛大なところですが。


ちょっと話がずれましたが、例えとして日本的な考え方英語。

よく日本人が「あの人はWetだから」と、感情的な人のことを言いませんか?

今時「感情的」という形容詞を検索すればemotional, sentimental で

さっと出てくる時代。

Wetで意味するのはsentimentalという意味で使いたいのでしょう。

感情にup and downがある場合はemotionalですし・・・


Mariahの歌 ”Emotions” だと ♪You've got me feeling emotions ~♪

これは使役動詞のGetが入った文ですが、

(よく「get a feel/ the feel for じゃないんですか?」とついてくる人もおりますが、

英語の歌ですから、これ。日常の口語としてね・・)



 感情を表す名詞、feeling とemotion  


feelings は 心理的な高ぶりなどで、何かで計測できないもの。

emotions は 社会的、または自力で変えがたい何かの変化に対する身体的な反応として

表れる、たとえば血圧とか顔色。

と米国の心理学者は言っておりますが・・・

好きな人に会うと心臓がバクバクする....とかは get emotionsでしょうね。


単語としてはどちらも習っておりますが、使い方がわからない。

これは結局、日本語的に単語をならい、活用に至っていないからでしょうね。

先生も授業で例文を沢山出せればよいのでしょうけど、難しいと思います。

(私立学校は恐らくそうではないかもしれませんが)

あらためて自身の中学生の頃の英語の授業を振り返って、

これが恐らく、日本の公立学校の英語教育の壁のような気がします。




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